【イタリア・ドイツ周遊旅行】初めてのヨーロッパ~《2日目》ミラノ⇒ヴェネチア~

旅行

こんにちは、うりちき(@urichiki)です。

いよいよ今日から本格的に観光が始まります。

ホテルのチェックアウトを済ませると(こちらはツアーであっても各々でした。「ミニバーは使った?」などの簡単な会話ですが英語に備えておきましょう)、ガイドさんの解説を聞くためのイヤホンガイドを配布されます。

こちらをツアー中はほぼ常に首から下げておくことになるのですが、意外と結構肩が凝りました。

胸元にポケットのある服だとそこに入れておくだけでかなり楽なのでおすすめです。

さて、部屋前に出しておいたスーツケースもバスへと積み込まれ、いよいよ観光が始まります。

基本的にイタリアではツアーを添乗してくれる添乗員さんの他に、日本語で観光案内をしてくれるガイドさんと、現地人の方が1人付きます。

イタリアは観光ルールが厳しく、地元に籍のある人と一緒でないとツアー観光をしてはいけないのだそう。

地域によっては観光バスの入場に対して料金を請求するなど、観光を財源化することに力を入れているのだとガイドさんから聞きました。

日本も(特に京都とか)そうしたらいいのになあと思ったりしました。

ミラノの街並みはとてもオシャレで、どこを撮っても絵になります。

この日は日曜日だったこともあり道が非常に空いていましたが、平日だと通勤の車でもっと混みあうのだとか。

また印象的なのが、至る所道路の端には縦列駐車で車が止められているのですが、その間隔が極めて狭く、中には当たっているものもありました。

イタリアでは車はあくまで「移動のための道具」と考えている人が多いので、汚れたり凹んだりしてもあまりお構いなし。

そのため縦列駐車の際にも普通にぶつけて出たり入ったりすることもあるのだそうです。

さて、この日最初の観光は、かの有名な「最後の晩餐」の鑑賞でした。

世界各地から人々が観に訪れるこの絵画は、食堂の壁という絵にとって環境の悪い場所に描かれたものであったことから経年劣化が大きな問題となっていました。

更に作者のレオナルドダヴィンチが筆が遅かったことから、壁画として一般的なフレスコ画ではなく、耐久性の低いテンペラ画で描かれたことも劣化の原因となりました。

そのため現在では厳重な保存管理体制が敷かれており、25人という決められた人数が15分ごとに入退場させられる形式となっているため、イタリアでもなかなか予約が難しい観光箇所でもあります。

こちらがその「最後の晩餐」となります。

一応撮影は可能となっていますが、絵の保全のためフラッシュ厳禁で、食堂自体も薄暗くなっているので正直綺麗に写すことは不可能です。

綺麗な絵として欲しい方は出たところにあるお土産ショップで絵はがき等を購入することをお勧めしますよ。

引きで撮ると、部屋はこのようになっています。

食堂の壁一面全体を使って描かれた絵は非常に迫力のあるものでした。

また置いてあるベンチに座って眺めると、まるで晩餐に同席しているかのような構図となるよう工夫されているそうです。

もっとじっくり眺めていたかったのですが、あっという間に制限時間が来て外へと出されてしまいました。

機会があれば是非また観に来たいですね。

「最後の晩餐」のあったサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会を後にして、バスで次の目的地へ向かいます。

ミラノはどちらかというとオフィス街なので、日曜日はとても人が少なく静かです。

途中でスフォルツェスコ城を外観だけ観光、ちょっとだけ写真撮影の時間がありました。

時間の都合で中を観光することはできませんでしたが、こちらはミラノ大公のフランチェスコ・スフォルツァが建立した城で、現在は美術館になっています。

ミケランジェロ作の「ロンダニーニのピエタ」などが有名な美術館なので、次ミラノに来ることがあればここにも立ち寄りたいですね。

次の観光はサンタ・マリア・ナシェンテ教会、名前の意味は「生まれつつある聖母のための教会」となります。

その名の通り尖塔の先端には黄金のマリア像がミラノの街を見守っています。

中は、これぞゴシック様式というように並び立つ柱が非常に荘厳で圧倒されます。

今日は日曜日なのでちょうどミサを行っていました。

邪魔にならないよう静かに観光させて頂きます。

ちなみにこちらに限らず、教会を訪れる際には肩出しなど肌の露出が多い恰好はNG。

男性の帽子も入場時には取りましょう。(女性はキャップなどのファッション性の強い帽子でなければOKだそうです)

床のモザイクや鮮やかなステンドグラスも特徴の一つです。

私はキリスト教徒ではありませんが、なんだか身が引き締まるような神聖さや厳粛さがありました。

さて、中を存分に堪能したところで、こちらの教会は上へ登ることが出来ます。

エレベーターで上がったところでこのくらいの高さ。

教会自体が大きいので分かりにくいですが結構高いです。

下から見えていた尖塔もこのくらい近くに見られます。

登りながら、なんだかキングダムハーツのダンジョンみたいだなと思いました。(ホロウバスティオンみたいだなと…分かる方いらっしゃるかな)

この時点でも結構高いのですが、これより上に登るためにはこのように結構細い階段を使う必要があります。

足腰に自信のない方はここまでで引き返すことも出来ますので安心してください。

てっぺんまで登ると少し開けた広場のような所に出るので、存分にミラノの街並みを眺めることが出来ます。

画像中央の塔の先端にあるのが黄金のマリア像ですね。

このようにミラノ一面を見渡せます。

景色も勿論良いですし、教会の意匠自体を間近に見ながら登ってこられるのでおすすめですよ。

ただこの日は日差しが非常に強く、日陰の少ない頂上広場はかなり暑かったです。

サンタ・マリア・ナシェンテ教会を出たら、そのまますぐ脇にあるアーケードへ。

こちらはガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレといって、サンタ・マリア・ナシェンテ教会とスカラ座を結ぶ十字型のアーケードです。

アーケード中央の十字部分です。

天井がガラスで出来ているので光が差し込み、壁のフレスコ画や床のモザイク画がより綺麗に見えます。

壁の絵はヨーロッパやアジアなど各地域を描いたものなのだそうです。

ちなみにこちらの床にある絵のうち、雄牛の大切な所を踏みつけて回ると願いが叶うとかで、大勢の人が踵でぐりぐりと踏んで回っていました。

アーケードを抜けるとこちらが有名なスカラ座です。

今回はその横に併設されているスカラ座博物館を観光しました。

中には著名な音楽家やオペラ歌手などスカラ座になじみの深い方々の肖像画や像、実際に使用していた道具やスコアなどもありました。

壁には当時実際に使用されていたポスターなども多く貼られており、オペラ好きにはとても楽しいでしょう。

完全に余談なのですが、こちらにあるお手洗いにはなんと便座がありませんでした。

実はこの後イタリアでは何度も遭遇することになる、「海外の便座がないトイレ」との初邂逅です。

対処法はスクワットのように腰を浮かせるか、諦めて綺麗に拭いて座るか…、そもそもイタリアにはトイレが少なく、更には水流が弱いため紙を流してはいけない所が多かったり、滞在中一番困ったのがトイレ事情でした。

話は戻ってミラノの観光はここまでで、この後昼食(ミラノ風カツレツ)を頂き、ヴェネチアへと向かいます。

このような感じのブドウ畑をバスで走ること計3.5時間程、途中一回お土産ショップに寄ってヴェネチアの船乗り場に到着しました。

ここから本土へは20分程船に乗って移動する必要があります。

時間は短いですが船酔いが怖い方は予め酔い止めを飲んでおきましょう。

夕方なのでマシとはいえ、なかなか日差しが強いです。

ここまでずっとバスだったので、風を切って船で進むのは非常に気持ちが良かったです。(が、日焼け止めは必須)

ヴェネチア本土の水路に入りました。

途中何度もゴンドラとすれ違います。

これぞヴェネチアという景色にテンションが上がります。

ホテルへは水路に面した裏口から直接入ることが出来ました。

日や時間によっては水位の関係で、舩を降りて玄関から入らないといけないこともあるのだそう。

ヴェネチアで泊まったホテル(ボンベッキアーティ)です。

ヴェネチアングラスのシャンデリアなど、内装が素敵なホテルでした。

しかし、このホテルではちょっとしたトラブルがあり、まずチェックイン後しばらくして清掃係の方が現れたので話を聞いたところ「この部屋窓を閉め忘れたわ」とのこと。

パタンパタンと片っ端から閉めていってくれましたが、そのためなのか室内には私が退治しただけで蚊が5匹!

更に退治し損ねたものもいて、朝起きると顔を含めて3か所刺されていました…火曜日は結婚式なのに…。

また、夜にシャワーを浴びていると突然中の電気が消えるというトラブルも。

恐らくブレーカーが落ちたのか、廊下などは煌々としているのですがこの部屋だけが真っ暗に。

フロントに電話してトラブルを伝え、しばらくすると復旧しましたがさすがにちょっとビックリしました。

と、部屋にはあまり恵まれなかったヴェネチアですが、街は美しかったです。

ホテルから皆で夕食を食べにレストランへ向かう途中、かのナポレオンが「世界一美しい広場」とも称したサンマルコ広場を通りました。

奥に見えているサンマルコ寺院とドゥカーレ宮殿へは明日観光に行く予定なので楽しみです。

この日の夕食はイカ墨のパスタでした。

さすが水の都ヴェネチアは海産物のメニューが多いです。

正直イカ墨はあまり得意でなかったのですが、こちらは全く臭みもなく美味しく頂きました。

夕食が終わったらレストランで解散となり、せっかくなので夜のヴェネチアを散策して帰ることにしました。

夕暮れ時から夜のヴェネチアはどこも美しいですね。

ただ、ヴェネチアの陸路は非常に入り組んでおり、道によってはほとんど人気のない路地裏へ続いていることもあるので、日が暮れてから外を歩く場合はなるべく広場周りなど人の多い所をキープしましょう。

ちなみに私達は適当に歩いていたところがっつりと迷子になり、ホテルへ戻るのに1時間程かかりました。

明日は朝一番からヴェネチアの観光、名物のゴンドラからのスタートです。

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