【山王バース×無痛分娩】無痛分娩の種類&病院の選び方

出産・育児

こんにちは、うりちきです。

山王バースセンターでの無痛分娩シリーズ第2回となります。

前回記事では「無痛分娩のメリット・デメリット」についてご紹介しました。

【山王バース×無痛分娩】無痛分娩とは?メリットとデメリットを比較
こんにちは、うりちきです。2021年6月に山王バースセンターにて第一子を出産(無痛分娩)したので、その際に調べたことや出産レポートを書いていきます。今回は無痛分娩について主なメリットとデメリットを比較してみます。

「無痛分娩っていいかも」と思ってくれた方に向けて、ここからは無痛分娩のタイプや実際の病院選び等について、もう少し詳しくみていきましょう。

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無痛分娩と和痛分娩

無痛分娩と聞くと、陣痛から出産まで全く痛みを感じないんだ!と思いがちですが、それは病院の考え方や無痛分娩のタイプによって大きく違うので注意が必要です。

麻酔を使用した分娩には大きく「無痛分娩」と「和痛分娩」と呼ばれるものがあります。

  • 無痛分娩……痛みを無くす分娩
  • 和痛分娩……痛みを和らげる分娩

一般に、両者の違いは麻酔の種類や麻酔を使用するタイミングにあります。

  • 無痛分娩……陣痛が来始めた頃に、硬膜外麻酔(背中からチューブを入れて脊柱付近に局所麻酔を行う)をすることが多い
  • 和痛分娩……分娩がある程度進行して痛みが強くなってきた頃に、点滴等で鎮痛薬を投与することが多い

ただしこの定義は病院によって大きく異なり、鎮痛法を用いる分娩を全て無痛分娩(または和痛分娩)と呼んだり、両者を同義としていたりと様々で、中には呼吸法などで痛みを和らげる分娩(ソフロロジー法など)を和痛分娩と呼ぶ病院もあるようです。

無痛(和痛)分娩の選び方

上記のように無痛(和痛)分娩と言っても病院によって様々なので、「痛くない分娩がいいなぁ」と思ったら、具体的にどのようなタイプの分娩を希望するのかをイメージしてみてください。

麻酔のタイプについて

まずは麻酔のタイプについて、背中から局所麻酔を注入する硬膜外麻酔が良いのか、点滴等で鎮痛剤を導入するのが良いのか、それぞれにメリット・デメリットがあります。

硬膜外麻酔
  • しっかりとした効きめを得られ、ほぼ痛みを感じない(個人差あり)
  • 脊髄近くまでチューブを通すため処置が少々難しい
  • 非常に稀に、深刻な後遺症が発生したり命の危険が伴う場合も
点滴による麻酔(鎮痛剤)
  • お手軽で、硬膜外麻酔のような(脊髄付近に針を刺すことによる)リスクがない
  • 効き目が弱い
  • 麻酔の影響で、母体が眠くなったり呼吸が浅くなったりすることがある
  • 静脈点滴のため、胎児にも同様の影響があり得る

麻酔のタイミング

また麻酔を行うタイミングも重要な検討ポイントです。

硬膜外麻酔を用いた無痛分娩(病院によっては和痛分娩とも)の場合、陣痛促進剤によって計画的に分娩を行う「計画分娩」というものが可能な場合もあります。

計画分娩
健診で赤ちゃんや子宮口の様子を見ながら、あらかじめ出産日を決めて分娩する。
麻酔の処置を行ってから促進剤で陣痛を促すので、人によってはほとんど陣痛を感じない
(ただし私のように出産予定より早くに陣痛が始まることもあります)

「少しも痛いのは嫌だ!」という方は硬膜外麻酔の計画分娩を選ぶと良いですし、「出産日をあらかじめ決めるのはちょっと…」という方は自然な陣痛が来てから麻酔処置を行う分娩を選ぶと良いでしょう。

無痛(和痛)分娩を行う病院の選び方

地域の産院を調べてリストアップ

ここまで読んで頂いて「無痛(和痛)分娩をしてみたい!」と思われた方は、まずは「お住まいの地域+無痛分娩」で検索してみてください。

麻酔を使用した分娩を行う病院が、いくつか候補に挙がるかと思います。

その上で、それぞれの病院の無痛分娩のタイプ(麻酔の種類やタイミング等)を見ながら選んでいくと良いでしょう。

麻酔科医が常駐している病院がベター

一点、特に注目して頂きたいのが「麻酔科医」の有無です。

上で述べたように、麻酔を伴う分娩にはどうしてもリスクが伴うので、病院には麻酔専門の、出来れば産科の麻酔に慣れた医師が常駐していることが望ましいです。

そのため病院を調べる際には、【麻酔科医がいて、無痛分娩に慣れた(≒分娩件数が多く無痛分娩率が高い)病院であるか】という点をチェックすると良いでしょう。

ちなみに、【麻酔科医のいない土日や夜間は麻酔を行えない=自然分娩となる】という病院もかなり多数あるので、この『麻酔科医が常駐しているか』は要チェックポイントです。

絶対に無痛で産みたいという方は、24時間365日麻酔対応の病院を選ぶことをお勧めします。

持病のある方はNICUのある総合病院が安心

更に、持病があったり高齢だったりと、分娩にリスクが考えられる場合には、何かあったときにすぐに対応できる総合病院だと安心でしょう。

NICUが併設された産院であれば、万一早産などになった場合でも安心です。

NICU
新生児集中治療管理室(Neonatal Intensive Care Unit)の略称。
早産児や低体重児、呼吸や心臓にサポートが必要な赤ちゃん達が、治療を受けたりお世話をしてもらえる部屋のこと。
分娩後スムーズに治療に入れることで、日本の新生児死亡率は世界でも最低水準となっています。
また親子の触れ合いを大切に考え、家族が24時間一緒に過ごせる個室付きNICUも増えてきているそう。

家からなるべく近い病院を選ぶ

加えてこれはお産全般に言えることですが、病院はなるべく家に近いところがベターです。

臨月ともなると毎週健診に行くことになりますし、いざ陣痛や破水!となった時に間に合わないと元も子もないですからね^^;

一般に『車や公共交通機関で1時間以内』を目安に選ぶ方が多いようです。

地域にもよりますが、個人的には30〜40分以内だと嬉しいですね。臨月(体重10kg前後増加+マイナートラブル多数)に毎週健診に行くのは結構大変なので……

おわりに

今回は無痛分娩の種類と、産院の選び方についてご紹介しました。

麻酔を使った分娩ということで物怖じはしますが、出来るだけリスクを最小限にすれば、無痛分娩は分娩時のストレスも小さく産後の回復も早い優れた分娩法なので、是非一度は検討してみてほしいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次の記事「聖路加国際と山王バースセンターを比較」はこちらからどうぞ☆

【山王バース×無痛分娩】病院選び 聖路加VS山王バース
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