【山王バース×無痛分娩】出産レポ③麻酔処置&陣痛促進剤開始

出産・育児

こんにちは、うりちきです。

3本目のレポートでは、いよいよ麻酔処置&陣痛促進剤の開始等についてご紹介します。

痛みや感想など主観的な要素が多くなってきます。前回までと同様、詳細が不要な方は目次だけでも最低限の流れが分かるようにしておきましたので是非ご覧ください。

▼前回記事はこちら▼

▼山王バースセンターでの無痛分娩の基本的な流れについてはこちら▼

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40w1d(予定日+1日)

10時頃 分娩室へ、麻酔と陣痛促進剤開始(子宮口2cm)

子宮口2cmで分娩室へ。しかしここからが長い戦いの始まりです。

まずは麻酔処置、台の上で横向きに寝て膝を抱え、丸めた背中に管を通されます。思っていた程の痛みはありませんでした。(お腹と腰の痛みと比べれば全てが些事です)

そのまますぐに麻酔を開始すると、お腹と腰の痛みが嘘のように楽になりました。

麻酔の効き具合をチェックするために、足やお腹のあちこちに保冷剤を当てられます。効いていると冷たさを感じにくいのですが、左右で効きが違ったりするといけないそうです。

続いてお産を進めるために内診で人工的に破水させます。水風船が割れるようなバシャアという音と温かい液体の感触にちょっとびっくりします。

背中に麻酔、左腕に水分や抗生剤等の点滴、胸上部に心電図等測るシール、お腹にモニター、指先にパルスオキシメーターと、全身があちこちに繋がれます。

なお、麻酔中は食事が出来ず、山王バースの場合は糖分も不可ということで、ここから先は口に出来るのは水のみと伝えられます。

(これを先に聞いておかなかったので、陣痛バッグ内のポカリは産後まで日の目を見られませんでした)

勿論トイレにも行けないので、1〜2時間おきにカテーテルで尿を取られますが、麻酔のため痛みや感覚は一切ありませんでした。

11時頃 子宮口4cm

左腕の点滴から促進剤を入れられていますが、この時既に子宮口は4cm開いています。

これまでがなんだったんだと言わんばかりにすんなりと進んで、先生にも驚かれました。

「リラックスするとお産が進むタイプだね、夕方頃には産まれそうだね」と言われます。

ここで子宮口を柔らかくする注射を肩に打たれました。ちなみにこちらは1時間おきに打って、この日は計3本の注射です。

この注射は副作用でかなり口の中が乾くので、手元に水は必須でした(結局2日でペットボトル6本消費)

残念ながら麻酔は下半身のみなので、注射は普通に痛いです。インフル予防注射程度の痛みで、個人差はあるでしょうが陣痛と比べたら余裕でした。

15時頃 子宮口5cm

お昼頃に子宮口5cmになってから、開きが止まっています。

「強い陣痛が長引くと子宮が疲れちゃうから、1時間後に進展がないようなら一度促進剤を止めて、翌日に持ち越しにしよう」と先生に言われます。

16時頃 陣痛促進剤と麻酔を一時停止して、翌日へ持ち越し(子宮口5cm)

子宮口5cmのまま変化がないので、促進剤を切って翌日へ持ち越すことになりました。

「もしかしたら夜中に自然陣痛で進むかも」と言われます。

麻酔を切って2時間経てばご飯が食べられて、体力つけるためには食べておいた方がベターということで、ここで一度麻酔も切って耐えられる痛みか試すことにしました。

日中担当の助産師さんに「無理そうならすぐに(麻酔を)再開できるから言ってね」と言われたので、それならやってみるかと軽い気持ちで挑戦しました(今思えばフラグでした)

18時30分頃 夕食

麻酔を切った後、うとうととしていたらいつの間にか2時間が経過。

お腹に強めの張りは感じるものの痛みはなんとかなりそうなので、ご飯を食べることにしました。

分娩台での夕食、実に24時間ぶりに水以外のものを口にしました。

お味噌汁の塩気が沁みます。

18時40分頃 食事中に陣痛が強まる

食べている途中から次第に痛みが強まってきて、耐えきれなくなり最後のひと口を残してしまいました。

『麻酔を再開する=このまま分娩台で就寝』or『麻酔を切って6時間経過=部屋のベッドで就寝できる』ということだったので、痛みが引くかどうかしばらく待ってみることにしました。

19時30分頃 更に陣痛が強まるが、食後のため麻酔開始できない状況に

ここにきて痛みは暴れそうなレベル

お腹と腰と尾てい骨が砕けそうな痛みに悶絶しています。

さすがに辛抱がたまらなくなって、ナースコールで麻酔を再開してもらえるかお願いしました。

しかし助産師さん(日勤の方とは違う方)に「気持ち悪くなるから食後2時間は入れられない」「もうしばらく(最低1時間)は様子見」の指示をされました(←これを事前に聞いていなかった)

この痛みにこれから1時間ただひたすら耐えるのかと本気で心が折れかけます。

この助産師さんには、「息はとめずに吐こう」「湯たんぽで温めてみよう」「体勢を変えてみようか」「子宮も筋肉だから食べると活動するんだよね」「この自然陣痛の波がないと、促進剤入れるだけじゃ産んであげられないから大切なんだよ」とちょこちょこ世話を焼いてもらえますが、頭の中は(とにかく痛い)(いいから早く麻酔してくれ)(しばらく麻酔できなくなるならご飯食べなかったわ)一色です。

非常に甲斐甲斐しくしてもらっておきながら、私は本当に余裕がなく塩対応で、今思うと本当に申し訳ないです。

ここが出産において1番辛かった時間でした。

21時頃 ようやく麻酔再開

ようやくお許しが出て、助産師さんが麻酔科医の先生を呼んでくれました。

昼間とは違う夜勤担当の先生がやってきて、1、2個ボタンを押すだけで再開処置は完了。

昼のような保冷剤による麻酔の効きチェックなどはありませんでした。

21時15分頃〜22時15分頃 痛みが強いため15分おきに麻酔追加

麻酔を再開して15分程で効き始めましたが、昼よりも効きが悪く、寝れそうな痛みではありません

自分で量を追加出来るボタンがあるのでひたすら押します。

これが15分に1回しか押せないので、スマホのタイマーを使って15分になった瞬間に即押します。

痛みのピーク時よりはかなりマシですが、まだまだ相当痛いので、(さっきの麻酔科先生がちゃんと量を調整していってくれたらいいのに)と頭の中でめちゃくちゃ八つ当たりします。

様子を見にきた助産師さんに、「中断した時と同じ量スタートだから、それで効きが悪いということは夕方より自然に陣痛が進んでるってことだね」と励まされます。

また麻酔は身体の下の方に溜まるそうで、横寝の状態から仰向けになって上半身を少し上げてみると次第に楽になりました。

22時30分頃 痛みがかなり楽になり仮眠をとる

ようやく隙を見てうとうとと出来るくらいの痛みになりました。

朝まで1〜2時間おきの内診やカテーテルで起こされながら細切れに眠ります。

おわりに

日付を跨いで、3本目のレポートはここまでとなります。

前日朝4時に痛みで目が覚めてから、42時間程まともに眠れていませんが、ハイになっているためかさほど眠気は感じませんでした。それよりも陣痛が辛すぎます。

とはいえ麻酔が効いている間はかなり余裕があるので、内診と内診の間などちょこちょこ隙をみて仮眠を取ることは大切かと思います。そんな時に心強い味方が『アイマスク』でした。

衛生面も気になるかと思うので、使い捨てのアイマスクを陣痛バッグに忍ばせておくと吉かと思います。私は『蒸気でホットアイマスク』を持って行きました。(温かいのは本当に最初だけですがそれでも助かります)

また大きな反省点として、山王バースセンターの麻酔は食事(糖分のある飲料含む)不可食事後は最低2時間麻酔再開不可、ということでしょう。

こちらを最初に聞いておけばこれほど辛い思いをしないで済んだのかなと思います。(もしかしたら事前の麻酔分娩説明会で聞き逃したのかもしれません)

『飲料は水のみ!とにかく本数持っていくこと!』

『途中で食事をするなら、最低2時間は無麻酔陣痛に耐える覚悟を!』

もし次回があれば以上を肝に銘じて挑みたいと思います。

というか、もしその2時間の間に急にお産が進んでいたら、麻酔無し分娩があり得たのでしょうか…?(恐らく今回はその可能性が非常に低いため食事を勧められたのだと思いますが)

ともあれ分娩中に麻酔の中断を提案された場合、メリットデメリットや再開の条件等についてしっかりと聞いてから判断すると良いかと思います。

次回4本目のレポートで、ようやく分娩編となります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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