はじめに:子供との名古屋旅行の背景と目的
先日、2歳3ヶ月の子供と一緒に、名古屋への一泊旅行に出かけてきました。
この旅の主な目的は、夫の両祖母への挨拶で、今回は残念ながら観光をする時間はありませんでした。
そこでこの記事では、特に【東京から名古屋への新幹線の移動】や【ビジネスホテルでの宿泊体験】を中心にシェアしたいと思います。
実は、私たちは以前にも子連れ旅行には何度か挑戦しています。
しかし、それらは全て車での移動と、ウェルカムベビー対応の宿での滞在で、子供は自宅と同じくベビーベッドでの就寝が中心でした。
そのため、今回の新幹線での移動やビジネスホテルでの宿泊は、我が家にとって初めての経験となりました。
この記事を通じて、同じように子供を連れての旅行を検討されている親御さんの参考になれば幸いです。
旅程の大まかな流れ:東京から名古屋への1泊2日の概要
まず、本旅行の全体的な行程を簡単に紹介します。
出発:東京駅を8時40分頃に出発する新幹線のぞみで名古屋へ。
名古屋到着:11時頃に名古屋駅に到着。地下鉄で東山公園方面へ。夫の祖母への挨拶を行い、昼食を取る。
夕食:名古屋駅近くのレストラン(トラジ名駅3丁目店)で夕食。
宿泊:名古屋駅周辺のビジネスホテル(ダイワロイネットホテル名古屋太閤口)に宿泊。
名古屋2日目:翌日、夫のもう一方の祖母宅を訪問。名古屋駅へ戻ってから昼食。
帰路:名古屋を14時30分頃に出発する新幹線のぞみで東京へ。16時過ぎに東京駅到着。
こちらの記事では、上記の行程に加え、特に子供との新幹線移動やビジネスホテルでの宿泊体験など、子連れ旅行のポイントを詳しくご紹介していきます。
新幹線での子連れ移動
今回の旅行では、東京駅〜名古屋駅間を新幹線で移動しました。
移動時間は1時間40分程ですが、2歳児を連れているということで、下記のような点に気をつけました。
座席の選び方
まず新幹線の座席について、今回ベビーカーを持っての移動だったため、往路・復路共に「車両の先頭座席」を確保しました。
先頭の座席は足元が広く、前の人のリクライニングも気にしなくて良いので、座席前にベビーカーを置いておくスペースが確保できます。
ベビーカーの幅にもよりますが、畳まずにそのまま置くことも出来たので、子供が昼寝している場合などには良いですね。
今回は畳んで倒して置いたので、テーブルを出す余裕もありました。
座席について、行きの新幹線では13号車の先頭座席A・B席を、帰りは4号車の先頭席D・E席を選びました。
D・E席の方が、2席が独立していて立ったり座ったりがしやすかったので、空いていればこちらがお勧めです。
新幹線は、乳幼児(未就学児)は乗車料特急料共に無料ですが、指定席を取る場合は小児運賃(大人の半額)がかかります。
今回は指定席を大人2席の分だけ予約しましたが、移動中はずっと子供を膝の上に乗せておくことになるので、もっと大きくなったり、更に長距離になるとしんどいかもしれません。
その場合、大人のA・B席に加えて、小児運賃でC席を取る、という選択肢も出てきそうです。
▶︎JR東日本こども料金について
移動中の工夫
子連れ長距離移動の一番の悩みは、出来るだけ子供が騒がないようにする、ということだと思います。
他の方々の旅行体験記を見ると、お気に入りのおもちゃを持参したり、食事の時間やお昼寝の時間を活用するというのがセオリーなようです。
我が家の場合、行きの新幹線は9時30分頃の出発だったので、朝ご飯を軽めにしておき、新幹線の中では10時のおやつや早めの昼食を食べていてもらいました。
一応おもちゃも用意していったのですが、東京−名古屋間(1h40m)ぐらいであれば、ゆっくり食べている間に着いてしました。
また帰りの新幹線は、いつものお昼寝タイムに合わせて14時30分頃の出発にしました。
狙い通り、ほとんどの時間を眠っていてくれたのですが、その間ずっと抱っこだったため、私の腕と足は痺れました。
移動をお昼寝と被せたい場合は、子供分の席の購入も検討しても良いかもしれません。
デッキの活用
東海道新幹線の11号車と12号車の間には、多目的トイレや多目的室を含む広いデッキがあります。
授乳中の方は車掌さんに申し出ることで、多目的室を授乳室として使わせてもらえるそうです。
またおむつ替え台は多目的トイレの中にあります。
そのため子連れ旅では、空いていれば11号車か12号車の座席を予約するのが便利そうです。
今回の旅行では、名古屋到着の20分前には席を立ってデッキへ出て、おむつを変えたり外の景色を眺めるなどして過ごしました。
そうすることで少し時間もつぶせて、名古屋到着後の降車もバタバタせずに済みました。
時間に余裕を持つ
子連れ移動の基本ですが、全ての移動において時間に余裕を持つことが重要だと感じました。
特に子供が歩けるようになると、かえって時間がかかることは少なくありません。
今回東京駅からの出発でしたが、出発1時間前に駅に到着し、
- 事前にチケットは発券済み
- グランスタでお土産と10時のおやつを見繕う
- 電車に乗る直前にキヨスクでお茶を買う
以上の行動で乗車はかなりギリギリでした。
チケットの発券が必要、乗車前に新幹線の姿を見せてあげたい、といった場合には、もっと早くに駅に着いていた方が良さそうです。
名古屋駅周辺のベビーカーでの移動
次に、名古屋駅や市内での移動についてのポイントです。
今回私たちは基本的にベビーカーでの移動でしたが、旅行中に気になった点や注意したい点についてまとめておきます。
名古屋駅と地下鉄の乗り換え
行きの新幹線は11時過ぎに名古屋駅に到着し、そこから地下鉄東山線を使って東山公園方面へ移動しました。
名古屋駅新幹線口から地下鉄東山線までは少し距離があり、2歳児をベビーカーに乗せた状態で15分程かかりました。
また東山線は、週末のお昼前後ということもあってか、非常に混雑していました。
この時は全車両に車椅子・ベビーカーゾーンが設置されていましたが、時間帯によっては先頭・最後尾車両のみのスペースとなるそうです。
1本見送って行列の先頭で待つと乗車がスムーズだったので、混雑時にはおすすめです。
今回は観光の時間がありませんでしたが、東山線の東山公園駅からは「東山動植物園」へ行くことができます。
小さな子供連れでも楽しめそうなスポットなので、次回時間があれば訪れてみたいです。
▶︎東山動植物園HP
2日目は、名鉄犬山線を利用しました。
名古屋駅新幹線口からは、駅を通り抜けて反対側の名鉄百貨店まで行き、改札へ向かうエレベーターは百貨店のものを利用します。
いずれの路線も新幹線口からは距離があり、また混雑した名古屋駅内ではベビーカー移動に手間取ることもあるので、時間に十分な余裕を持つことが重要だと感じました。
名古屋駅周辺とホテルの位置
また今回ホテルは太閤通口側で取りましたが、駅のこちら側は新幹線口に近い一方、名古屋駅前のメインエリアや地下鉄からは距離があります。
そのため夕食を桜通口側でとる場合、移動に20分以上かかることもあるので注意が必要です。
また太閤通口の駅前は、区画が狭く雑多な雰囲気で、子連れで夜歩くには少し不安を感じました。
日が暮れてからの移動は、なるべく名古屋駅の中を通るのが安心かと思います。
名古屋駅前の子連れビジネスホテル宿泊
次に、名古屋駅や市内でのホテル宿泊についてのポイントです。
今回私たちは「ダイワロイネットホテル 名古屋太閤通口」で宿泊しましたが、子連れでの宿選びや宿泊中の感想について述べます。
ホテル選びのポイント
子連れの歓迎度
子連れ前提のウェルカムベビーのお宿と違って、ビジネスホテルの場合、雰囲気によっては小さな子供と泊まりにくいかもしれません。
そこでホテルが子供連れを歓迎しているか、少なくとも設備やサービスで子供連れを考慮しているかを重視しました。
今回のホテルでは、部屋によってはベビーベッドの貸出があったり、子供用のアメニティがフロントで提供されるなどの配慮がありました。
子供用アメニティの内容は、子供用歯ブラシ・子供用スリッパ・子供用ハンカチとタオル一式でした
部屋タイプとベッドのサイズ
子連れといえば和室が人気ですが、我が家は普段から敷布団で寝る習慣がないため、洋室を取ってベッドで並んで眠ることにしました。
また3人で川の字で寝るためには、ベッド幅は160cm以上欲しいと考えました。
ちなみに一般的にはダブル(140cm幅)、クイーン(160cm)ですが、ホテルによっては『ダブルルーム』とうたいながらも、150〜160cm幅のベッドを使用しているところもあるようです。
今回はツインルームを使用して、2つのベッドをくっつけて使用しました。
ツインルームの場合、ベッドを動かせるか、転落防止のため片側が壁に付けられる間取りとなっているか、ベッドガードを借りられるか等をチェックすると良さそうです。
今回のホテルではベッドガードはありませんでしたが、片側を壁に付けられたので問題ありませんでした。
お風呂の独立性
そして何より今回の宿選びでは、お風呂が独立していることを重視しました。
特に小さな子供がいる場合、お部屋に独立した洗い場付きのお風呂があると、子供の入浴がスムーズです。
ビジネスホテルの場合、シャワーのみやユニットバスであることが多く、洗い場付きお風呂の有無を条件にするだけで宿泊できる宿はかなり限られてきます。
今回のホテルでは、なんと全室バス独立でした。
以上の条件を満たすホテルとして、下記も候補にあがりました
・「リッチモンド名古屋新幹線口」の「ツインルーム」はバス独立(▶︎公式HP)
・伏見エリアにはなるが、「ホテルJALシティ名古屋錦」も全室バス・トイレセパレート(▶︎公式HP)
ダイワロイネットホテル 名古屋太閤通口の感想
設備
今回ダイワロイネットを選んだ最大のポイントは、先述したように『全客室バス・トイレ別のセパレートタイプ』であることです。
お部屋はいずれも20〜30㎡程度のダブルorツインの作りとなっています。
今回はモデレートツインを予約しましたが、ベッド幅は110cm×2で、お部屋も荷物を広げても不自由ない広さでした。
モデレートツイン以上の広さのお部屋ではベビーベッドを設置できますが、使用は1歳未満に限られるそうです。
ただしビジネスホテルなので仕方がないのですが、室内は土足(カーペット敷)となっています。
まだスリッパを上手に履けない子供は、湯上りの移動などに苦労するかもしれません。
汚れが気になる方はレジャーシートなどを持っていくとお役立ちそうです。
また、2016年にオープンした比較的新しいホテルなので、全体的に設備も新しく、清潔感がありました。
お風呂も綺麗で、シャワーヘッドにはReFaが使用されていました。
しかし化粧水やクレンジング等のアメニティ、子供用のシャンプーやボディソープ等は用意されていないので注意が必要です。
また建物1階にセブンイレブンが入っているので、朝食や水などを買い忘れたときにも便利です。
ロケーション
ホテルは新幹線口に近い一方、名古屋駅前のメインエリアからは少し距離があります。
公式には『名古屋駅太閤通口から徒歩4分』となっていますが、名古屋駅新幹線口前の銀時計からは400m程の距離があります。
2歳の子供連れだと、新幹線口からは10分強、地下鉄の駅からは20分強かかりました。
また先述したように太閤通口は雑多な雰囲気なので、夜の移動には特に注意が必要だと感じました。
桜通口側の駅前からホテルに帰る場合は、
- 桜通口から名古屋駅の中を通り抜ける
- 太閤通口からは出ずに左手の「うまいもん通り太閤通口」へ入る
- うまいもん通りの南端の出口から出る
というルートが比較的明るい所を通ってホテルまで行けるのでおすすめです。
ホテルの総評
ロケーションに多少の不便はありましたが、全体として『子連れ旅行』かつ『宿代をある程度抑えたい』という場合に、今回のホテルは良い選択だったと思います。
子供は予期しない所を触ったり、変な隙間に挟まったりと自由に動きがちなので、施設が新しく全体的に綺麗である、ということはこれらのストレスを大きく緩和できました。
またダイワロイネットホテルは全国展開しているビジネスホテルなので、次回以降の旅行にもこの経験が生かせそうです。
名古屋駅周辺の子連れ食事
またレストラン選びも、子連れ旅行の際には重要なポイントの一つです。
今回私たちは1日目の夕食と2日目の昼食に、子連れに優しいことを重視して飲食店を選びました。
両方とも全国展開している店なので、他の地域でも利用しやすいということもポイントです。
1日目夕食: トラジ名駅3丁目店
子供がお肉を食べられるなら、焼肉は子連れディナーとして意外と便利です。
取り分けもしやすく、雰囲気も堅苦しくないところが多いので、子連れ利用がしやすいと思います。
- 特徴: 半個室の席があり、子供用の椅子やカトラリーも用意してくれるので安心して食事ができました。
- サービス: スープなどの子供用食事を頼む際、塩や胡椒の量を調整するかを逐一確認してくれました。子供の食事に配慮している点が印象的でした。
- 全国展開: 名古屋駅直結の「セントラルタワーズ店」なら移動も便利、また都内にも多数店舗があり利用しやすいです。
2日目昼食: みのるダイニング
2日目昼食は、帰りの新幹線の時間が決まっていることもあり、JR名古屋駅ビル内で取ることにしました。
出発20分前くらいにお店を出ましたが、時間的にちょうどよかったです。
- 特徴: サラダバーやスープバーが完備されており、メインの料理を子供とシェアする形で利用しました。
- サービス: ベビーカー入店可能で、食事中は預かっていてもらえました。また子供用椅子もありました。
- 全国展開: 全国に「みのる○○」という系列の店舗があります。都内の銀座三越にも店舗があるのですが、銀座日本橋エリアでの子連れランチに非常に便利で人気のお店です。
名古屋駅のJRセントラルタワーズとJRゲートタワーの上層階は繋がっており、12F・13Fの全体がレストランフロアとなっています。
ベビーカーでの入店がしやすい店も多く、新幹線までの時間調整もしやすいので、子連れでの食事には便利だと感じました。
旅行の総評と次回の旅行への期待
今回は一泊二日の弾丸旅行でしたが、思ったよりもスムーズに動くことができました。
特に、2歳児連れの新幹線移動とビジネスホテル宿泊が、大きなトラブルなく達成できたことは大きな収穫だったと思います。
宿選びの条件をしっかりと押さえておけば、ウェルカムベビー認定を受けていないお手頃なビジネスホテルでも、十分に子連れで泊まることができると実感しました。
この経験から、以前よりももう少し気軽に旅行に行けるようになったと感じています。
次回は飛行機を利用した旅行を計画しているので、また後日体験をシェアしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。